名鉄商店とデンソーの革新的コラボイベント。地域発信とイノベーションの融合
名鉄商店を運営する株式会社名鉄生活創研(以下、名鉄生活創研)は、「地域を食べる、地域をアゲる、地域へ還す。」をコンセプトに、名鉄百貨店[メンズ館]1Fにお土産物店「名鉄商店」を展開。愛知や岐阜の銘店とコラボしたオリジナル商品を販売している。
2024年1月13日(土)、14日(日)の2日間にわたり、名鉄生活創研は自動車部品製造大手のデンソーとタッグを組み、コラボイベントを実施。この取り組みは、中部マーケティング協会が主催する交流会にて親睦を深めた経緯により実現した。デンソーが開発した「Generative-AI-Robot Technology」を使用したロボットが「お土産コンシェルジュ」とともに、店頭にて販売員として人と一緒に働きながら接客を行った。
AIが創り出す新しいコミュニケーションの形
このロボット販売員は、単に商品を推薦するだけではない。開発者によると、名鉄商店の接客を現場に足を運んで調査し、AIが人間に対して先手を打って会話を始めることを目指したとのこと。「来店者の要望や質問をキーワードとして捉え、事前に組み込まれた商品情報をもとに、適切な商品を提案。ただの商品紹介ではなく、会話を通じて楽しい購買体験を提供することを目的として、人間同士のような温かみのあるコミュニケーションができることにこだわった」と話す。
実際にAIの前に立ち、手をかざすとランプが反応する。「外は寒かったですか?」と聞かれたので「寒かったです」と答えると「寒い日には、体が温まる食べ物はいかがですか?」と、いくつかの商品を提案された。同様に、訪れた人の多くがAIとの会話を楽しんだり、その中から抽出した情報をもとに選ばれたお土産を手に取ったりしていた。
地域と連携し、新たな可能性を切り拓く
名鉄生活創研はこれまでにも、企業や大学生、職人とのコラボレーションを通じて、地域の新たな魅力を創出している。今回のデンソーとのコラボイベントも、その一環として迅速に実現したものだそうだ。「地域の魅力を発信することならどんなことでも協力したいと思っている。アイデアはあるけれど場所がない、PRする方法がわからないといった困りごとを持つ人々に対しても、協力の手を差し伸べている。地域社会と連携し、新しい価値を生み出す場として利用してもらいたいので、気軽に相談してほしい」と話す。
同社では他にも、老舗の和菓子製造会社と茶舗がコラボしたクラブイベントを実施。有松絞り作家や器作家の作品展示会を実施予定。ものづくりのまち・愛知だからこそできる、to C(カスタマー)向けのユニークなイベントを数々打ち出していくと話した。
2日間という期間限定ではあったが、多くの客で賑わいを見せたイベントとなった。地域活性化とAIが起こすイノベーションの今後に、大きな期待が持てる。
<店舗情報>
愛知県名古屋市中村区名駅1-2-4名鉄百貨店本店[メンズ館] 1F
052-414-6301
10:00〜20:00
無休(施設に準ずる)
https://www.meitetsu-shouten.jp/
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